ここは、東北被災地仮設住宅の中でも、かなり雰囲気づくりが大成功していると
いわれている上谷地仮設住宅。
成功の理由の1つは、仮設住宅の建設された地域の文化に「自分の土地に来た人
を歓迎し助ける。良い印象をもってもらう」というものがあるからとのことで、
仮設住宅のイベントを地域の地区長たちが全面サポートし、ついでに、一緒に
なって飲んだくれて大騒ぎして楽しい時間を過ごす。
地域によっては、被災者が移転した高台の地域にもともと住んでいた人たちが、
不動産の値段をつり上げて、復興事業が阻害されているところもある中、ここ上
下堤地区の良い雰囲気は、他の地域から羨ましがられている。
浅野喜一(右から2人目:上下堤地区長)
宮澤賢治(右端の人:仮設住宅自治会長)
地区長は「最後の人が仮設住宅から出れる日までケアーする」と言い切ってい
る。仮設住宅を建てる場所選びでは、地勢的なものだけでなく、よそ者を受け入
れる民度の調査も大切だね。そういう民度地図作ったら叱られるかな。
復興商店街や仮設住宅などでの気分高揚イベントをトレンドにする先頭牽引役と
して、バグパイプ隊が各地に轟音を響かせることになった。バグパイプがすでに
通った復興商店街やその他会場では、他のジャンルの催しもやりやすくなってます。
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最近は、バグパイプが先頭牽引役ではなく、バグパイプが便乗させてもらってま
す。もはや牽引役は、被災者たち自身という時勢です。
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