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五右衛門ヶ原の軍楽隊大行進



気仙沼市の五右衛門ヶ原には3つの仮設住宅がある。
「仮設住宅でバグパイプ鳴らせばみんな集まってくる」っていうほど、
世のなか甘くはないし簡単ではないよ。

こんなにたくさんの人たちに集まってもらうためには、ただバグパイ鳴らしただ
けではないお話があるのでござる。では、以下にその過程を。 
五右衛門ヶ原には、野球場仮設住宅、テニスコート仮設住宅、運動場仮設住宅と
3つあり、ここは野球場仮設住宅。最初っからお客さんが集まってくれてるわけ
ではないことわかるシーンね。 
仮設住宅の全戸訪問歩き回り行進はバグパイプの得意技。
3つの仮設住宅の全戸訪問はかなりの距離になるが、
バグパイプ隊は軍楽隊だから大丈夫。
仮設住宅から仮設住宅へと移動。
正面は、運動場仮設住宅。テニスコート仮設住宅から向かうところ。
バグパイプ軍楽行進は、30分を越えた。
さすがに、ここまで、バグパイプの大音量出し続ければ、人は集まってくるね。
だから、他のアーティスト・パフォーマーさんも、バグパイプ隊とともに前進前
進また前進といけば全てオーケー。
復興商店街などでの気分高揚イベントをトレンドにする先頭牽引役として、バグ パイプ隊が各地に轟音を響かせることになった。バグパイプがすでに通った復興 商店街やその他会場では、他のジャンルの音楽もやりやすくなってます。

最後に訪問したのが、3つ目、運動場仮設住宅だ。
体力的にキツくなってきたころにお客さんはどんどん増えてくる。
演奏そのものによって集客するタイプの音楽は、このように後半ほど盛り上がる
ね。バグパイプ隊は、宣伝告知によって集客するのではなく、音楽そのものの力
によって集めますよ。 
行進演奏トータル42分間。途中2回ほど休んだが、これだけの時間、演奏して
行軍し続けられるのはバグパイプ隊だから。バグパイプ奏者は、まず体力が基
本なので、40分くらいの連続行進演奏ならだいたいは大丈夫。 
そして、ラストは、ジグダンス曲のアップテンポで終焉。

仮設住宅の1人から「事前に予定知らせてもらえればもっと集まったのに」と。
「いえいえ、その時その場にいた人だけが体感できてラッキーかアンラッキー
か、という感じでやってます」と。
2012年6月29日、17:10〜17:55。 

続く

赤い羽根「中央共同募金会」
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