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東松島元気フェスタ&東名炊き出し隊



2011年8月20日。

「ありがとう東松島元気フェスタ」は、ボランティア等で東松島の復興に関わった人
たちと、地元東松島市民との交流の祭り。このように、支援で来た人たちと地元の人
たちの交流イベンとが大規模に行われたケースは珍しいらしい。
1万発の花火が打ち上げられた。
花火大会は震災後に自粛して中止したものも多かったが、花火は、厄払い意味もあるの
だから、実は大災害の後こそやる意味があるとのこと。
今回は、バグパイプ+ユーロブラス隊の演奏は、約2時間に及んだ。
フェスタ開幕の15:00にパレード演奏スタートして、約30分間、
地元ブラスカラード隊や和太鼓のイベントが始まるまでの空隙埋めで、30分間。
16:30分からのBC地区パレードがA地区への進撃も許され、約35分間。
そして、C地区定点演奏を約20分間。

という、連続演奏だったので、自分たちの演奏シーンを撮影できませんでした。
たくさんの方々が撮影してくれていたので、録ってくれた方々の画像映像がウェブ上
にアップすることに期待をして、自分たちでの撮影はほとんど諦めました。

ユーロブラス隊のHP
フェスタのお祭りが終宴になっても、終らないのが、アズィーザ・バグパイプ隊。
翌日(8月21日)は、東松島市新東名地区で炊き出し開始。

アズィーザ隊のHP


東京から仙台駅へ夜行バスで到着したアズィーザ隊員3人をハイエースで出迎えて2
4時間スーパーで買出しして、09:00から、新東名の家で調理開始。
ここは、一階部分が津波でやられちゃった家の人が、炊き出し会場として使わせてく
れている家です
雨の中、炊き出しフェスタには、近所の人たちがどんどん集ってきてくれた。
「炊き出し開始だよ」のご近所への合図は、2階ベランダで吹くバグパイプの超音
波。
リフォームや建築のボランティアに来ている人たちにも、食事合図のバグパイプは届
いた。
射程距離の長い楽器だからね。
台所では、タマネギ隊、お肉隊、キャベツ隊に3編成されて、250人分を2時間半
で作る。
避難所でも仮設住宅でもなく、半壊した民家を使わせてもらっての炊き出し大作戦は
初めてでした。
メディアや政治家が注目したがらない半壊家屋での生活者たちの姿が身近に感じ取れ
ました。
東松島の人たちとの出会いは、この東名駅(仙石線)。
その出会いは、バグパイプ演奏をした2011年5月20日。
ここで出会った人たちから、前述の「ありがとう東松島元気フェスタ」も、今回の民
家での炊き出しも、誘ってもらったのです。
津波で一階部分が壊滅してしまった新東名地区。
でも、写真で見ると、悲壮感ないでしょ。だから、大手メディアさんや東京から行く
フリージャーナリストさんたちは、自宅生活者たちに目を向けない。絵的に派手でな
いとテーマにできない人たちだから。今回ツアーの出発前に、「東北被災地取材した
いんだが」と電話してきたジャーナリスト友達に、ここへいくネタを提供したら「そ
ういうの興味ない」とひとことで言われちゃった。

続く