活動活動報告

主役だらけの出版記念会




2005年4月27日。金美齢事務所のサロンで、出版記念パーティが行われた。
何の出版記念かって?
「みなさーん、ちょっと注目してください」
次々と参加者の新著を紹介するホスト役の西岡昌紀氏。

パーティのきっかけは、烏賀陽弘道氏の文春新書「Jポップの心象風景」、
岩波新書「Jポップとは何か―巨大化する音楽産業」と加藤健二郎の
集英社新書「戦争の現在」だが、、場所を提供してくださった金美齢さんの
「日本が子どもたちに教えなかったこと 」(PHP研究所)、稲森敦子さんの
「人体の不思議」シリーズ全5巻(メディ・イシュ/丸善)の3巻5巻も
新刊ホヤホヤだ。稲森さんのは、大人気だった「人体の不思議展」と連動して
いるカラフルな解説本だ。

「人体解剖模型といえば、イタリアにはそういう博物館があって、
有名な美女人体模型があるんだよ。
美女の体がパカッと開いて内臓が見えるの」
「うわ。美男もあるんですか?」
「やっぱ、こういうのは美女じゃなくちゃ」
http://www.specola.unifi.it/cere/exhib.htm (←美しくも解剖標本につき、要覚悟)
「ここのおいしい料理また食べに来たいから、また出版記念パーティーやるため
に誰か本出してよ」
「飯沢耕太郎さんなら、すぐにまた出してくれるんじゃない?」
「飯沢さん、飯沢さん、次に出す本でここでまたパーティーやろうよ」
「え、次の本はふざけてるから金美齢さんに失礼じゃないかなぁ」
朝日新聞社を定年退職して、新書を立て続けに2冊出版した
烏賀陽弘道氏はバンドでベースを担当している。

前夜も渋谷のルビーでライブを行っていた。
下見で潜入したはずの加藤健二郎もバグパイプで飛び入りした。
「加藤さんのバグパイプ『スコットランド・ザ・ブレイブ』にベースを
合わせてたら、女の子が出てきて歌まで歌っちゃった。
加藤さん、モテモテでしたねえ」
「そうですね」
「自分で言ってる〜」「あはは」


「ベースは地味だよね。目立ってる人いたっけ?」
「ポール・マッカートニー!」
「スティング!」
「ギタリストみたいに派手じゃないけど、バンドの要はベース。
 実は試合を決めているキャッチャーみたいなもん。」
「ドラマーは凶暴な人が多いんですよ」
「ドラマーは皆の後姿を見ながら演奏してるから冷静だ」
「楽屋で複数のグループが一緒になると、たいていドラマーが折衝してるね」

「お料理は、みんな私が、メニューを決めて、レシピも指示しているのよ」
「道理で。お店で食べるより味付けも薄味で、おいしい!」
贅沢な食材を、すぐ脇のキッチンで調理して振舞われるお料理は、おいしいだけじゃない。
さらっとしてヘルシーで、一同大満足。
食材のひとつ、真篭(まごも)。
真篭の外見からは、繊維がシャリシャリしてるように予想してしまうが、
実はとてもなめらかな食感だった。
肝心の調理後画像は、おいしい誘惑に勝てず、撮影することを思い出す前に
食べてしまったので、ありません。
月刊誌「マルコポーロ」廃刊の原因の記事を書いた西岡昌紀氏と、
そのときの編集長花田紀凱氏の絆は強い。

「西岡さんは、花田編集長の月刊誌「Will」に書いてるんですか?」
「いえ、私は、廃刊するときに書きます。」

烏賀陽弘道氏は朝日新聞社勤務時代に、
マルコポーロ廃刊事件の件で西岡氏にインタビューしたのが縁になった。

お料理の締めの芋粥には、こんなに豊かなトッピングが添えられた。
「こういう業界って内側にいると見えないものもあるし」
「これはJポップを外から斬っているんです」
「私のは、内側からの告発本」
「やっぱ出版は儲かんないから、詞、書いてるほうがいい」
「一週間に2時間しか働かないってほんと?」
「一文字単価、なにがいちばん高いかな」
「コピーライター!「お米券」で一千万」
「土岐さんの『TOKIの言葉』もヒットすると、文字単価、すごく高いよ」
デザートのタピオカ。1粒がデカい。普段見慣れてるサイズの4倍はある。
	  
「インタビューで盛り上がらないと辛いよね」
「時間1時間取ってもらって、30分くらいで話題がなくなっちゃったりする
と、終わりにするのも失礼だし、困るんですよ」
「そういうときはどうするんですか?」
「自分の話したりして時間潰しとかかな」
「イチローはきつかった。なに訊いても、そうです、か、違います、しか返ってこなくて」

20人そこそこの集まりなのに著書は計70冊(共著は数え切れない)を越えるんじゃないかという
顔ぶれなので、出版記念パーティはいくらでも出来そうだね。

そして参加者は、なぜか、松田聖子について詳しくなって帰っていった。
神田法子さん、どこかに写ってるかな。

※スナップ画像とコメントは連動していません。