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映画試写会「最後の命」

(加藤健二郎 2014.8)


 幼少期に集団婦女暴行事件に巻き込まれた2人を中心に物語は進む。同じ経験によるトラウマ を抱えて成長していった2人の脳内とは。

   男女肉体関係には、攻撃性と弱点さらけ出し、清と汚など、矛盾しがちな事象 が同時に両立する。肌の触れ合いは、お互いのばい菌を受け入れ合う行為 なので、なにかの感覚(才能)に特化した人が、強烈な拒絶反応を持つこは珍しくないらしい。
トラウマとか 知的障害 など社会適応に 困ってる人 は、ある特定の才能が常人より優れすぎているともいえる。世界に飛び出してリア充な生き方をするのが良いとされる一方、優秀な人間が意外と、脳内だとか 精 神や神経という人間の内部のテーマにはまり込み、ドロドロとした暗そうな人生に快感と幸福を感じている。


監督の松本准平は、東京大学工学部卒業の29才。
東大に 受かるエリート才能を持ちながら、彼が作る映画は、堕ちてゆく人間たちの脳内 に迫るものばかりだ。今回の「最後の命」では、画面構成が分裂症的なシーンが何度かあり、松本監督の狙い なのか、彼自身が分裂症なのか気になった。


映画「最後の命」
2014年秋、新宿バルト9ほか全国公開


続く