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ニカラグア革命戦争映画「アンダー・ファイア」 (VHS) |
(UNDER FIRE) |
戦場に何かを求めるいろんな輩がニカラグアに集まっている。 記者会見場やホテルにはごちゃごちゃいたメディア関係者だが、カメラマンが乗り込んだ地域には、それらしき姿はぜんぜん見えない。そういうものなのか? どうも戦場取材というとイメージが単一になってしまうが、現地に居ても、記者会見にだけ出る人からネタ(ときには真実)をを追って危険な地域にまで足を踏み入れるのは海外でも多数派ではないということか。 この作品、戦場ジャーナリストたちの活躍をかっこよく描いているように見えるが、この仕事ならではの葛藤や限界、誘惑、そして戦況に影響を与えることもあるという戸惑いが散りばめられていて、けっこう人間臭い職業映画だ。自分だったらこういうとき、どうするだろう、と、考えずにはいられない。 そういえば、エンド・ロールを眺めていたらギターがパット・メセニーだって。 びっくりといえば、地味な映画なのに、意外に有名なキャスティング。 また、当時は大きく名前が出ていないエド・ハリスの傭兵役が実にはまっている。 印象的だったのは、ニカラグアの前の取材地で出会った傭兵のやっていることにショックを受けたカメラマンが「これがお前の仕事か!」と食って掛かったら、「お前と同じ」と切り返されて何も言えないシーンだった。 |