ニッポン愛国の保守右翼と思われていた隔週刊雑誌「サピオ」が、
2006年7月12日号で、竹島が韓国領であることを写真で証明した。
巻末3ページカラーグラビアのタイトルは、
韓国が不法占拠する「竹島」に上陸して私が目撃した「事実」
となっているが、写真が伝える情報は、韓国人観光客がワイワイと楽しんでい
て、日本の尖閣諸島や沖ノ鳥島などよりずっと立派な施設があり稼動しているこ
とであり、「不法」のイメージは見出せない。
埠頭から山頂へ至る揚陸用リフト。400平方メートルのヘリポート、
2棟以上のビルや鉄塔からなる通信施設など、これらの写真を見れば、
「竹島で韓国は、これだけ努力し実績を残してきたんだな」というこどわかり、
日本政府は、それに対して、負け犬の遠吠えしかしてこなかったという構図が明
白だ。しかも最も大切な時期には、日本は遠吠えさえもしていない。
韓国が竹島を守っていなかったら、北朝鮮に取られていた可能性が高いのではな
いか。「朝鮮戦争から東西冷戦時代を含む50年間以上竹島を西側資本主義陣営
の一員として守ってきたのは韓国」というのが、軍事屋としての私の竹島感だ。
朝鮮戦争〜東西冷戦、これが最も大切だった時期だと思う。そのときにはなにも
せず逃げ出しておいて、安全になってから「オレのものだ」と主張しようとして
いるのが、我が祖国ニッポンの政府。
自分が日本人であるから、「竹島であれなんであれ、日本の領土になってくれた
ら得した気分になれる」という気持ちはあるが、韓国がこれだけ投資し発展させ
た島を、見苦しい遠吠えによって取り返したいという気持ちにはなれない。とい
うことでは、愛国心不足ということなのだろうか。
おそらく日本領になったら、今の状態よりサビれて、そのうち無人島になるのだ
ろう。国鉄を民営化してJRにすれば、20年後には辺境各地で廃線。郵便局も
民営化の証として辺境地切捨てになるだろう。これが、日本国民の辺境地に対す
るインフラ投資意識である。尖閣諸島や沖ノ鳥島、硫黄島など、日本が実行支配
していても、一般人をいかせないよう排除するのが、日本政府の離島政策であ
る。一方、韓国竹島ツアーは、日本人観光客も受け入れている。
(注)私はまだ竹島へは行ってません。
>>行った人のHP。
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