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「鬱力」柏瀬宏隆 集英社インターナショナル 「ゴッホの手紙(上)」エミル・ベルナール編 岩波文庫 |
11月下旬くらいからゴッホに異様な関心を示している。1時間くらい同じ絵を見ていたこともある。驚 異的な吸引力を持っているようだ。当方は20歳まで本を読んだことがないので、「常識」にあたることが 欠落していることがある。ゴッホに関してもあまり知らない。多作だが思いつくのは20作くらいで、経歴 も、「癲癇気質で自殺し、実弟がめんどうを見ていた。生前は1作しか売れなかった。実弟も兄の死後 半年後に自殺している。」この程度しか知らなかった。 この機会に少し詳しくなってみようと思う。ゴッホは画家には珍しく手紙というかたちだが文書を残して
いるので、理解は容易である。いずれは本物の絵を見てみたいが、日本の美術館はさすがにゴッホク
ラスになるとガラスを通して見ることになるのであまり「チカラ」を感じないかもしれない。当方は絵に詳し
いわけではない。絵心もない。美術館もほとんど行ったことがない。それでも何度か行ったことがある。
ほとんど感動はなかった。レンブラントを見たとき少しだけ「チカラ」を感したが、あくまでも少しだけであ
る。ところが、パリのオルセーに行く機会を得たとき、何とも表現できないこれまで経験したことない「パ
ワー」を感じた。あらゆる作品が剥き出しなのだ。いきなり入口付近でとてつもないパワーを感じたので
近づいてみるとルノアールだった。この美術館は1日で回れるようなものではないらしいが、確かに正面
から20メートルすすむのに1時間はかかったような気がする。当方は「絵」の人ではないので、この感
動を繰り返す必要はないが、「絵」の人がパリに集中する理由はなんとなくわかった。当方は「都市高
速」の人なので、首都高速のある 東京に在京していたことがある。同じようなものかな。 |