ヒマヒマヒマヒマモード空模様

第1回目杯の価値




1987年7月、黒姫高原パラグライダー大会。
判別できる大きさじゃないけど、バグパイプ・カトケン26才です。
そして、ちゃんと入賞して盾なんかもらっちゃってます。
第1回、というところが大切ね。第1回だから、まだレベルが低くて、簡単に入
賞できちゃったというのはあるけど、 第1回入賞者の優れているところは、時
代の流行を先取りしている人だってとこ。
1987年の時点で、すでにパラグライダーの操縦をマスターしていてターゲッ
トオンできた人。

スチューデント杯だから、すでに教官となってるベテランさんたちも日本に存在
していたわけだが、なにはともあれ、「第1回」っていうこと、これ、大事ね。
第1回は、第2回以降より偉い。第1回がなければ、第2回以降は存在できない
のだから。
樹林帯の間で発生する上昇気流を狙って、一気にフレアをかけるカトケン。
横風があると、樹林帯の縁に当たった陰が上に上がって上昇気流となる。これを
狙うのだが、上昇気流を外してしまうと、パラグライダーはそのまま樹林帯に激
突して、木の上のほうに宙吊りになってしまう。だから、この方法での上昇気流
ゲットは、「危ないからダメ」といわれるのだが、「大丈夫、大丈夫」って樹林
帯のほうへ行っちゃう。

なにしろ、1987年の時点で日本に入っていたパラグライダーは操縦性が悪く
て、上昇気流のゲットも難しかったから、いろいろと危ないことやらないと、た
だ落下傘のように落ちるだけの楽しみしかなくて、それじゃ、やってらんないっ
てんで。

教官談
「1990年以降の人は、危ないからやめろ、というと、しなかったけど、
1980年代の連中は、危ないことやりたがるヤツが多くて、ここに、なんとな
く世代の段差を感じた」
着地、ターゲットオンしたカトケン。
やや濃いめのサングラスっぽいレンズにしているのは、RK角膜切開手術(近視矯
正手術)を受けた2週間後で、まだ術後不安定な目が太陽光線に弱かったため。RK
角膜切開手術を、1987年という、この時代に受けていたっていうのも、
ちょっと時代先取り人っぽくて、かっこいい? でも、視力あまり良くならな
かったんだから、格好悪いか。