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砂漠の中の国境は、道路上に検問があるだけで、国境線の全てにフェンスを張り 巡らしてあるわけではなかった。とはいっても、これは、1989年9月の撮 影。つまり、ナミビアがまだ南アフリカ共和国の植民地だった時代である。国境 といっても、植民地と植民地宗主国の境界だ。 |
ここは、ナミビアの西海岸にある南アフリカの飛び地ワルビスベイへ至る国境ゲ ートである。独立したナミビアにはまともな港湾はなく、随一の港湾都市ワルビ スベイは南アフリカの領土である。まあ、平和裏の独立だったわけだから、大事 なところは宗主国から取り返せないってこと。平和裏ってのはそういうもの。 |
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