◆都市計画図3
千鳥町付近の都市計画図。
(東京都WEBサイトから引用。)
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世田谷区では、環八船橋交差点と千歳台交差点の2箇所に立体構造物が計画さ
れて いる。(◆都市計画図4を参照。)
最初に記すが、いずれも供用はずいぶん先のことになると考えられる。
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◆都市計画図4
環八船橋、千歳台付近の都市計画図。
(東京都WEBサイトから引用。)
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環八船橋交差点は、環八通りとななめに交差する千歳通りと交差している。千
歳通 りと直交するかたちで水道道路も交差しているが、水道道路は環八通りを
横断できな いようになっている。狭い千歳通りとの交差だけに立体構造物が計
画されているわけ ではない。環八船橋交差点の南側に小田急小田原線の北側を
併走する都市計画道路と の立体交差も含まれている。この放射道路は目黒区青
葉台の山手通りと接続する松見 坂交差点からのびる淡島通りの延長線である。
淡島通り(東京都道423号)は玉川 通りの北側を西に向かうが、環七通りと
交差する若林陸橋で途切れる。ここから西の 世田谷区内は一部に道路用地を確
保しているが連続していないので放射道路として機 能を果たしていない。
(◆地図8の下側の赤線を参照。)
千歳台交差点は、東京都道118号が交差している。この交差点だけを見れば
放射 道路との典型的な交差に見えるが、都道118号は千歳台交差点の前後区
間しかフル 規格で開通していない。西側の郊外方向は、千歳台のすぐ西の東京
中央農協前あたり から古い規格の狭い道路になるがなんとか調布市仙川2で甲
州街道まで連絡してい る。東側の世田谷区内は上北沢1で途切れる。計画で
は、そのまま東進して渋谷区上 原3の三角橋交差点で開通区間に至り、東大裏
で山手通りに接続する計画である。松 原5地内、東急世田谷線松原駅付近で道
路用地を確保しているが、全通の見込みは立 っていない。
(◆地図8の上側の赤線。)
これらの放射道路が開通すれば世田谷区にはほぼ等間隔で東西方向の道路が整
備さ れることになる。南から目黒通り、駒沢通り、玉川通り、世田谷通り、都
道423 号、都道118号、それに杉並区に入るが甲州街道である。これらの
すべてと交差す る環八通りは駒沢通りと交差する多摩美大前交差点以外とは立
体交差する計画になっ ているのだ。
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◆地図8
世田谷区の放射道路計画路線図。
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世田谷区の面積は58.08平方キロで、人口は約80万人(2004年7月
1日 時点で803934人)である。人口は島根県(約79.5万人)に近
い。島根県の 面積は6628平方キロなので、世田谷区の約120倍になる。
驚異的な人口密度で ある。このような集積地区にもかかわらず道路があまりに
も少ない。このことは世田 谷区に限らず、東京の山の手下町全域に言えること
だが、大規模な災害に見舞われた らどうするつもりなのだろうか。「あきらめ
る」以外に選択肢はないような気がす る。東京都としてはそのままにしておい
て良いわけがないので、道路網の整備を計画 している。
本報告では世田谷通りと甲州街道に挟まれたエリアの放射道路に着目した
が、都市計画図には南北方向にも計画線は引かれている。大田区から板橋区まで
の広 範囲において、約2キロメッシュでラダーネットワークが形成されてい
る。しかし、 新規に用地買収すべき区間はいずれも奇跡的な規模の区画整理を
伴わない限り不可能 としか判断できないものばかりだ。環八通りの練馬区間の
ように幹線道路を通過させ るだけならば道路だけをトンネルで通過させること
も可能だが、市街地の道路構成を 面的に変えるのは難しい。それでも各地でラ
ダーネットワークの実現を目指してい る。山の手下町には多数の短区間の道路
が見られる。これらがすべてつながるときが やってくるのだろうか。
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