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モン・サン・ミッシェルのミネラル羊




高速道路の「もうすぐモン・サン・ミッシェル」標識にもあるように
モン・サン・ミッシェルは、かつては激しい潮の干満の差から巡礼者が
水に飲み込まれてしまったりしていたが、今はバスで乗りつけられる道がある。
便利で安全になったけど、
道の周囲に数メートル?とも言われるほど堆積しているヘドロが、海面にぷかり。
干潮時の駐車場路面は、乾いた白いヘドロに覆われている。
ヘドロと聞くと、めちゃくちゃ臭そうだが、なぜか異臭はしなかった。
東京湾とは成分が違う??
そんな島の近くには羊がいっぱい。
この羊たち、ミネラル豊富なヘドロで育った草を食べているので、
臭みがなくて美味なのだとか。

こうして島の環境を変えてしまった道だが、島が陸地化してしまわないために
陸と島を結ぶ約2kmの道は壊してしまうのだそうだ。
島への道路の入り口では、それに代わる橋の建設が始まっていた。
2012年には、車でモン・サン・ミッシェルに直接上陸することは
できなくなり、橋の入り口でシャトルバスに乗り換えることになる。

ミネラル羊は、ヘドロがなくても海の成分を吸収しているであろう草を
食べ続けるから、脱ミネラル化するわけではないだろう。

モン・サン・ミッシェル対岸にあるスーパーのパンフレットによると
この羊は、プレサレの羊と呼ばれ、きめ細かく、ヘーゼルナッツのような
珍しい風味が感じられるそうだ。羊の放牧されている地面はプレサレと
言い、定期的に海水につかるために塩分とヨード分を含む特殊な草が育つ
のだとか。