ヒマヒマヒマヒマモード東長崎外(国内)北海道

藻岩山の巻2 平和の搭登山

(写真/文:神博行)


札幌平和搭登山口

あの白い搭は「平和搭」というらしい。実はこの登山も以前「日本のロープウェ
イと湖沼遊覧船」というしょぉぉーーもない、マニア本のために藻岩山ロープ
ウェイを撮影するために登山していた。天然記念物の原始林の中をハイキング気
分で登ことにした。登山口の階段を登り道に入ると天然の石を使った階段らしき
道が出現した。
ゆるやかな石階段の道

道は二つ、ゆるやかな石階段の道と、急斜面のとても疲れそうな危険そうな道だ。
急斜面の道

もちろん数々の危険地帯に潜入した経験のある私は迷わず「ゆるやかな道」を選
択した。とぼとぼゆっくりと歩く、普段あまり気にしない都会の喧噪がもろに聞
こえてきて意外とうるさい。山自体は静かなのだろうが、都会の音がもろに聞こ
え、車のエンジン音だとかいろんな都会の喧噪がかえって目立つ。
なだらかな道を行く。いろんな種類の樹木があるのだろうが、あまり興味がない
のでどんな樹木があるのか解らん。ただ、いろんな野鳥が飛び、甲高い鳴き声が
聞こえていた。カラスも多かった。
落石か?大きな石が道の真ん中に鎮座する

とぼとぼ歩いていると大きな石が道の真ん中に鎮座している、落石なのだろう
か?約15分ゆっくりとあるいていたら階段があった。石の階段ではなくコンク
リートの階段で手摺もある階段だ。どうやらこの階段を登ると頂上、平和搭があ
るらしい。階段を登ると徐々に見えてきた、太陽が眩しく光り輝くように見える
白い搭であった。

 原始林がいきなり開けて眩い白亜の搭の出現だ、ちょっと神秘的でさえある。
頂上といっても藻岩山の頂上じゃないので勘違いしないで欲しいが、札幌市街が
見渡せる絶景を・・・、と思って撮影したが残念辺りの原始林に遮られて札幌市
内は見渡せない。
平和搭から札幌市街を眺めると原始林で余り見えない。この平和搭は「札幌平和
搭」といううのが正式らしい。大東亜戦争戦没者の犠牲者の冥福を祈って建立さ
れた。戦争関係のものだったのね、やっぱり戦史関連の記事になってしまった。
札幌平和搭は眩しいばかりの白亜の搭であった合掌。
搭中央に鎮座する御釈迦様の仏像

搭の中央には御釈迦様の仏像が金色に輝いている。大東亜戦争の犠牲者の冥福と
祖国日本ならびに世界平和達成祈願を願って、日本山妙法青山主の藤井日達上人
と富高行保師の発願により建立された。この搭建立のため、当時のインド首相
ネール首相から特別に「佛祖釈尊」の「真身舎利」が贈られ、搭内に奉安され昭
和36年に完成した。
搭の上部

仏舎利と言えば聖徳太子が2才の頃に掌出現したとか、神聖で伝説的な物凄いも
のだと思うが、当時のネール首相は太っ腹だね。どこかの国は「パンダ」を貸し
出ししてやると恩着せがましくしていたが、天と地の差があるね。
平和搭から見える風景藻岩山ロープウェイ平和搭から見える風景は原始林か藻岩
山ロープウェイだ。藻岩山の頂上へ行くにはロープウェイに乗って、頂上駅から
更にリフトに乗り換え頂上へ行く。

以前ここに来た時の目的は藻岩山ロープウェイの撮影のためだ、本当に
しょぉぉぉーーもない本「日本のロープウェイと湖沼遊覧船」のために登山まで
して、北海道中取材に行ったものだ、どのくらい「しょぉぉーーーーもない」本
なのかは是非入手して読んで欲しい、ついでに「日本の高搭」なんて
どぉぉぉーーーでもいいような本も合わせて読んで欲しい北海道取材を担当して
いる。

天気は良いが暑い日だったので汗が吹き出る、蚊が群がって来たので早々に立ち
去る。下山は登山とは違う道、急斜面の道を何も考えず行くことにした。失敗し
た登より数段危険だ、当たり前だが石の石段とはいってもちゃんとした階段じゃ
ない。転んだら大怪我じゃ済まない、誰とも会わなかったこんな道、怪我をして
も救出は望めないだろう。

携帯電話があるだろう?バカ言っちゃいけないよ東長崎機関の者が携帯電話なん
か持っている訳ないだろう、東長崎機関長も北海道機関長もそんなチャラチャラ
したものは持たないのだ。急斜面のスキーを滑る要領で、小刻みに右左に移動し
なんとか下山した。石がゴロゴロして危なかった。約10分ほどで山麓駅に到着
した。
藻岩山ロープウェイのゴンドラ藻岩山ロープウェイの山麓駅舎で休憩してアイス
を自動販売機で買い食べる。ロープウェイは片道600円、往復1100円だっ
たが1500円で1シーズン乗り放題のシーズン券も販売していた。藻岩山頂上
へは車で行く札幌市民も多い、ロープウェイのシーズン券は遠方からの観光客
じゃなくて市民へのサービスなのであろう。そうだ、小学生の修学旅行で藻岩山
のロープウェイに乗って藻岩山に登ったことがあったぞ!!思い出した。

小学校の修学旅行は札幌だったんだね。夜景も見えて観光シーズンは大繁盛なの
だろう黒いマスコットキャラ迎えてくれるし楽しいかも?
藻岩山ロープウェイのマスコットキャラ山麓駅近くには大正2年に建築され札幌
の都市景観重要建築物になっている「旧小熊邸」がある。お洒落な建物で、現在
は「ろいず珈琲館」となって喫茶店になっている。
都市景観重要建築物「旧小熊邸」ろいず珈琲館。札幌散歩と題して札幌市内を今
後もリポートします、北海道内も周りますが、イベントにも行きます。

自衛隊記事は東長崎機関が「自ら辞めた自衛隊取材なんかに頼ってちゃ、物書き
として次の人生開けないよ」とうるさく言うので、取材しても余り東長崎機関で
は発表する機会がありませんが、読者の皆様、今後ともよろしくお願いします。