ヒマヒマヒマヒマモード

健二郎の春2005 その2

(撮影・文:常岡千恵子)


 このところ小休止していたものの、”健二郎”シリーズは、決して
終了したわけではない。
 戦場野郎として新著も出した加藤氏に、油断は許されないのである。

 というわけで、2005年春の第2弾、4月3日都内某所での秘密会談現場
をキャッチ。
 会談の相手、軍事史研究家の樋口隆晴氏。

 左翼から右翼まで、幅広い思想を探求し、なおかつ旧陸軍の
”教練演習ニ於ケル精神教育上ノ著意”なんて古文書もスラスラ読めちゃう、
博学の人である。
 学研の”歴史群像”シリーズを中心に活躍中。

 実はこの二人、イラク軍の全面抵抗が喧伝されていた2003年のイラク戦争前に、
イラク側が早期にやられることを予測した、稀有な軍事専門家なのである。

 加藤氏は2002年12月にイラクに足を運んだ現場主義者だが、樋口氏は、
現場に足を踏み込まずに、あらゆる側面から戦略的に詰めて思考するタイプ。
 
 一見正反対の手法を採る二人が、軍事談義に花を咲かせた。
 あれれ? いつもは待ち合わせ時間より早く来て、サッサと禁煙席に
座るケンちゃんが、今日はタバコを吸っているぅぅぅ!

 で、ゴジラのポロシャツ着て、サービスしてくれてるんですね。
 メガネは、セント・パトリックス・デー以来のグリーン!!
 久しぶりに吸って、頭クラクラしないのかなぁ・・・
 結構、ラリッてるのかも。

 「現代戦では、”地の利”はなくなっちゃったよね。ハイテク技術を持っている
方が勝つようになった」とご発言。陸自のやり方は、もう古い?
 「イラク戦争では、人間の盾の人たちの心境の変化を見るのも、面白かった」
 さすが、イジワル・ケンちゃん。
 「バグダッドを空爆しても、停電しなかったのは、すごい」と樋口氏。
 イラク戦争について、熱く意見交換をする二人。
 
 この他、加藤氏から、「”在外日本大使館が日本国民を助けないないのは
けしからん”と文句言うだけでは、解決策にはならない。こちらから情報なりを
持って行って、助けさせるようにしなければいけない」とのご指導を賜りました。

 お二人とも、貴重な一時をありがとうございました。