ヒマヒマヒマヒマモード

綺羅・ファースト・ライブ「兆し」




2004年5月12日。「綺羅」のファースト・ライブ<第一帖 兆し>が
行われた。木戸やすひろ&広谷順子のコーラス・ユニットだ。

おそらくテレビを持ってる人なら全員彼らの声を聞いた事があるはず。
と、言いきっていいくらい、あちこちで歌いまくっている。
初ライブといっても、開店前から長蛇の列である。
今まで歌ってきた数はなんと、数千曲。え、自分でも覚えてないから、
テレビで声聞いたら教えてくれって?  ん〜。

では、こっそり教えてあげましょう。
テレビ朝日の土曜朝9:55から「食彩の王国」のテーマで使われています。
ナレーションは薬師丸ひろ子です。

さすがにこれは忘れるわけないって。失礼しました。

その証拠として、特別にフルコーラス・バージョンを披露してくれました。
レコーディングで声を重ねていくのが好きという広谷さんの声は、はかなさと
芯の強さを感じさせ、古語を自然に聴かせてくれる。数年前に、源氏物語で
日本語・古語の美しさに目覚めた。


ちょうどお香のように、空間に満ちてただよう綺羅のサウンドは、
はんなりと平安の世界にいざなう。

毎日どこか(TVとか)でサブリミナルのように、気付かぬうちに耳から浸透し、
脳細胞が綺羅の声に反応するようにセットされているので、こうして初めて
ナマの声を聴いても、無条件に心地よいのである。たぶん。
癒されているのか乗っ取られているのか。気持ちいいから、どっちでもいっか。
木戸やすひろさんが帽子をかぶっていた理由は、ついに明かされなかったっけ。


スローライフを実践している二人は、第2作目のレコーディングも
ゆったりと計画中。あまりにも本格的なスローライフにならぬうちに
「早く2作目を出してちょーだい」とプレッシャーを与えないといけないらしい。

その待望の2作目から披露されたのは、お盆みたいな歌と紹介された「送り火」。
そうだ、日本人だもん。結婚式ソングや卒業式ソングよりお盆の歌だ。毎年あるしね。
1作目は花と命がテーマだったが、次は日本の歳時記的なアルバムになるらしい。
魔法の杖をまわすと、せせらぎの音!
その魔法の杖の持ち主。広谷順子さんとは、三谷幸喜の「オケピ!」のオケピットつな
がりでアルバム「夏恋花」にも全面参加の藤井珠緒さん。音を奏でるもの総動員のユニー
クなパーカッションは、自然の音が似合ってる綺羅のサウンドにぴったり。
美しさだけに目を奪われていちゃいけないよ。
大成功の初ライブを終えた、ニコニコモードの広谷順子さん。
「東長崎機関に載るとイメージ悪くなるよー」という優しい友人の助言など
気にならないようである。いや、聴こえてない?


<第二帖>を楽しみにしてますよ!(添:プレッシャー)
明るい古語の歌にも、挑んでください。