今日は宮崎学VS過激派を見に行って参りました。
結果は宮崎氏の敵前逃亡で終わり、ちょっと残念なことに。
始めの「ブロック1」は「月刊現代」や「世界」などの編集長が
法案の問題点などをだらだらと語ります。僕にとっては関係ない
ので、サラっと流します。
ゲストがガラッと代わり、本日のメインイベント(※)の
「ブロック2」が始まりました。
(※)あくまでも僕にとっての「メインイベント」
赤、もしくは黒のヘルメットや、茶髪も含まれる普通っぽいシンパ
らしき人たち(おそらく「焚火派」「革マル」系)が壇の真下で
スローガンを書いた横断幕を掲げて立ち上がり、怒号が会場に
飛び交い始めました。
「宮崎を出せー!」「スパイ野郎ー!」「裏切り者ー!」
この「ブロック2」で提起・進行役を勤めるのは、「公安アンダーワールド」
(宝島社)で自ら公安調査庁との接触を認めた「突破者」「血族」などの
ベストセラー作家・宮崎学氏。
すると主催者より「進行役を予定していた宮崎学さんは、都合により
欠席します」とのアナウンスが流れると、場は一気に盛り上がります。
「宮崎に自己批判させろー!」「逃げるなー!」「卑怯者ー!」
20人以上のビデオやスチールのカメラマンたちが一斉に壇前に駆け寄り、
フラッシュが抗議の声を上げている人たちにバシバシ焚かれます。彼らの声を
会場マイクが拾ってしまい、より一層場を盛り上げてくれます。
目標を失ったヘルメット・横断幕軍団の矛先は、盗聴法などで宮崎氏と
一緒に行動し、ゲストとして登壇していた佐高信(評論家)に向かいました。
「佐高は市民運動を公安のスパイ=宮崎と一緒にやっていた。
おマエも自己批判しろ!」
会場からも、ところどころから激しくヤジが飛びます。
「宮崎を出せー!!」「反省しろーっ!!」「佐高も自己批判しろー!」
辛淑玉氏もゲストとして名を連ねていましたが、やはり盗聴法がらみで
佐高氏のように攻撃されるのを避けたのか、欠席しました。「2ちゃんねる」
のひろゆき氏も会場に来ているらしいのですが、登壇せず。
主催者からのアナウンス「静かにしてくださーい」も無駄に響きます。
あまりの騒動でゲストの鈴木邦男氏(評論家)が激高してしまい、
「おマエら上がって来い。ヘルメットを脱いで顔みせろ、卑怯者!」
「一対一で俺と討論しろっ!俺は戦うぞっっ!おらっ、上がってこいよっ!!!」
とマイクで絶叫し、またまた混乱。さすが引退したとはいえ右翼の代表、
プロレス評論もやってるだけ迫力があります(何が?)。
この場を抑えるは田中康夫氏(長野県知事)。騒乱途中から登場し、
おネエ言葉で場を和やかにしてくれました。さすが県民222万人を
背負っているだけあります。
「関係ないこと叫んでもしょうがねえじゃない。早く『記者クラブ
保護法案』(※)についてお話しようよう。ねえっ、みなさん」
(※)田中氏は「個人情報保護法案」をこのように称した。
会場からの大きな拍手で、場は一気に収束してしまいました。
というわけで、今回の騒乱の勝者は予定外(田中氏は夜の「ブロック7」
に登壇予定だった)に登場した田中康夫・長野県知事でした。
ちゃんちゃん。
それにしても「焚火派」の怒号はヤラセっぽいなぁ。社会批評社
(新左翼系)の出店で本とハチマキを売っていたし。革マル系は
「スパイの巣窟と化し断末魔にあえぐ走狗集団・ブクロ=中核派を
弾劾せよ!」っちゅうビラも撒いていたから当然かな。
(注)「ブクロ」=革マル派は中核派をこう称する。以前は
池袋の隣、要町に拠点があったため。現在は江戸川区松江。
宮崎氏は中核派系の市民運動に参画していたことから、革マル派
からは当然「敵」。
「中核派」 週刊「前進」(2019号)
http://www.zenshin.org/f_zenshin/f_back_no01/f2019sm2.htm
「焚火派」
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/1330/
まぁ今回のことについては「革マル派」のHPなんかには
「公安の手先・宮崎逃走!革命的人民の大勝利!!」などと
宣伝するんだろうなぁ。
「革マル派」
http://www.jrcl.org/
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