他人のネット・パソコンライフと食生活を観測して私は何を解明しようとしているのだろうか。 売れるネット家電の「構成概念」。つまり、どういう家電をつくって右から左へ動かせば儲けになるかを暇つぶしに考えている。 こんな電子レンジを考えてみた。喉が渇いた。紅茶が飲みたいとする。ある高機能「電子レンジ」には下のイメージ図のようなタッチパネルが搭載されていて、飲みたいものを入力できる。「ダージリン紅茶」をセレクトすれば、紅茶を入れてくれる。
注文を受け取った電子レンジの中には様々な粉末状態の「素」が格納されている。紅茶の素が選ばれ、自動的にコップが取り出され、お湯が投入される。ダージリン紅茶はこれでできあがる。 先日、デザイン家具屋に行ったら、お湯を沸かすのさえ面倒がる人のために、電子レンジでチンする「中国茶」が売られていた。これが好評なんだそうだ。これからインスピレーションを得て、家庭内自動販売機のような「高機能電子レンジ」を想像してみた。
この電子レンジには、音声認識という機能もオプションで付けられる。「すーみーびーコーヒー!」と言えばコーヒーが入る。コーヒーと電子レンジがイマイチ結びつかないだろうか。それならば、注文はコーヒーじゃなくて「ポタージュ!」でもかまわない。
電子レンジが使われる度にいろいろなデータが溜まっていくが、それをデータベースに整理することもできる。
このような履歴データベースはエンジニアではなくてもACCESSが操作できれば誰でも簡単に設計できる。また配偶者や子供の行動が気になれば、データでチェックすることは可能だ。
いいことづくめではない。電子レンジ、あるいはデジタル冷蔵庫、デジタル風呂、何でもいいけど、これから面白くなる情報家電は、一歩間違えると履歴情報が悪用され、家族内のプライバシーが侵される事態になりかねないのでは。