通信アナリストの眼 INDEX


渡辺真由美のフリー・通信アナリストの眼




10月24日 香港の軍事評論家の視点
香港の軍事評論家は同時多発テロ事件をどう分析しているのだろうか。香港では馬家
駒氏という方がこの分野では著名らしい。

馬氏は同時多発テロ事件がさらに拡がる恐れがあると予測。「大規模な殺傷能力のあ
る化学兵器、核兵器、生物兵器が使用されるであろう。テロリストの目的は世界秩序
の破壊である。ビンラディンは人類の進歩を敵視する。化学兵器は早くから日本軍が
中国で製造しており、またオウム真理教が地下鉄でその効力を立証し、東京をパニッ
クに陥れた。日本の対テロ対策ははたして大丈夫なのだろうか。核兵器は小型化して
いる。生物兵器の殺傷能力も向上している。テロリストは世界中に散らばっている。
日本赤軍や「黒い9月」が人類に挑戦するテロ組織だ。この戦争は特殊な戦争であ
る。3割方が軍事戦、7割方が政治戦である。」(東周刊誌より)
馬氏は同時多発テロ事件は中国の陰謀なんてことは言っていない。私が香港でさんざ
ん聞いた中国謀略説は想像力豊かな素人の産物で、ただのデマだろう。専門家の眼は
さすが、違う。馬氏は同時多発テロ事件がさらに拡がる恐れがあるという指摘してい
るが、これは的中している。しかし、馬氏の文章を読んでいくとこれではまるで日
本って化学兵器がたくさんあるこわいところみたいだ。そして高齢化した日本赤軍に
テロをやる元気があるのだろうか。

馬氏は次に日本についてどういうことを言うのか、楽しみになってきた。