9月3日 |
関西電力が、パソコンの電源を入れるだけでインターネットにつながるネットワーク システムを来年春に商用化する見込みだそうだ。 |
ずばり、私はこの「電気でインターネット」は家庭向きだと思う。新技術に対応した 企業ネットワーク商品が市場に出ていないからである。だから家計に負担がかからな い程度でサービス・インが可能でなければならなく、モデムは5000円以下でなければ ならない。5000円では開発コストが回収できないので難しい? 冷蔵庫とかトースターとかオーブンとか、その他電力を消費しそうな家電にモデムを 搭載して、グレードの高い家電として売るという手がある。もっと展望がありそうな のは、遠隔医療機器。あるメーカーはトイレの尿の成分を解析して医療機関に送るシ ステムを考案している。試作品では電話線を便器につけて使っていたが、髭剃り機の プラグに電源を差し込めるように改良すればすぐ使えるだろう。 関西電力の取り組みを聞いて、ブロードバンドの話題はすっかり色あせてしまった。 関西電力にはモデムのコスト、企業ネットワーク対応、以外にファイバー敷設コスト 負担といった頭痛い課題はあるが、技術は画期的であることにはまちがいない。一 方、ブロードバンド事業者は頑張って、ADSL、ケーブル、光ファイバーの加入者を獲 得し、電力会社のサービスが立ち上がったころには「もうインターネットはたくさ ん。うちはもう結構ですよ。」という状態に持っていくように頑張るだろう。 |