戦争・軍事 |中南米

中南米で捕虜になった米国人傭兵




傭兵というと、日本では、一般兵よりもレベルが高いというイメージ、夢とロマ
ンがあるが、実際に戦争をやっている国では、そんな夢とロマンを打ち砕く事実
がいっぱい。これは、1988年、ニカラグア・サンディニスタ革命軍の女性兵
士が米国人傭兵を捕虜にしたときの記念看板。(ニュース写真を大きな絵にした
もの)
ニカラグアでは、この事件は、格好の宣伝材料となって、笑いのネタになった。
そして、中南米では、「傭兵」というものが、お笑いの対象となり、「傭兵=メ
ルセナリオ」は、戦意が低くて能力も精神力もないカッコウだけの米国人を指す
ようになった。そして、その米国の資金で動くほかの国の兵士も、「傭兵=メル
セナリオ」といわれてて、子供たちのあいだでも、傭兵を捕まえるゲームみたい
な遊びがはやっていた。

当時のニカラグアでは、米国人傭兵や、その他の親米側外国兵が捕虜になる事件
は頻発していた。その中で、女性兵士に捕獲されたこの傭兵は、お笑い芸人とし
て看板まで立ててもらえた。

最初に見たとき、お笑いにするために、傭兵を女性兵士に逮捕させてニュース写
真にしたのかとおもったら、本当に、女性兵士に捕まって降伏したのだった。サ
ンディニスタ革命軍には、捏造したりヤラセをやるほどの頭脳はない。人間、頭
が良くなると、捏造したら自作自演したりイメージ戦略したりとせこいことした
くなるんだろうね。とはいっても、ニカラグア人は決して純朴なよい人たちでは
なく、日常性格での嘘つきは多いんだけどね。