戦争・軍事 |東ヨーロッパ

砲撃破砕状況博物館




戦場マニアでない人にとっては、単なる砲撃後光景だろう。
でも、戦場マニアのカトケンにとって、これは、最高の砲撃破砕状況博物館。
いろいろなデータがここにある。これから自分が行く戦場で直面するものだ。

これだけの物証があれば、砲撃の弾着というものが物理的にいろいろわかる。
2時間くらい、ここに固執して、いろいろ調べてしまった。

乗用車のドア1枚ていどでも、破片は防げることがわかる。
しかし、爆風がドアを曲げるほどの威力ということから、破片よりも、爆風が危
険であることがわかる。
破片を受けなくても、爆風によって、人間の首が千切れ飛ぶことがあるっていう
ことが想像できるね。
とはいっても、細かい破片の飛翔距離は、けっこうなもので、背後の建物はバチ
バチと浴びていた。
貫通力はたいしたことなさそうだが、人間の肌に当たったら、血まみれだろう。

クロアチア兵に訊くと、76ミリ砲か57ミリ砲だという。
弾道は、30度以下の低弾道からの着弾のようだ。

撮影:1992年10月中旬、ドブロブニクinクロアチア