戦争・軍事 |東ヨーロッパ

外れた着弾煙と命中弾の爆煙



セルビア軍の発射した82ミリ級と思われる迫撃砲弾3発が着弾。
ブルチコ戦線から後方拠点のオラシエへ向かうクロアチア軍トラックを狙っての
着弾だ。第1斉射の3発は10メートル以上はずれた。
まあ、外れた着弾の煙なんて、3発まとまってもこんなていどだ。

82ミリ級迫撃砲弾との判断は、飛翔音の長さと後日現地入りして見つけた不発
弾からである。
そして、第2斉射2発のうち1発が命中。
命中の瞬間は、「ピッ」という音だった。
発泡スチロールでガラスを擦ったな「ピッ」という音だ。

命中弾を受けてたクロアチア軍トラックのドアが開いたのが見えたが、シャッ
ターチャンスを逃した。カメラのファインダー通してだと細かい動きがわからな
いので、肉眼で凝視していたときの一瞬のできごとだった。
立派なカメラマンだったら、自分の目で確認することよりも、写真に残すことを
優先したかな。

それにしても、走る車輌に迫撃砲で命中させるとは、
ブルチコのセルビア軍、いい腕してる。

後日確認し、大破したトラックは、TAM110T7BM(4×4)1,5トン
トラックだったが、まわりにクロアチア兵がうろうろしてて撮影できなかった。
トラック乗員は重傷を負ったが死人は出なかったとのこと。


1992年11月、ボスニア北東部、ブルチコ戦線