「TESC」

  ヘルメットに取り付けられたアンテナ、
  背中の電子機器、腰のバッテリー、
  上半身16箇所の受光器。
  これらは、近接戦闘をできるかぎり
  リアルに訓練するためのバトラー・システムである。
  銃撃戦や砲撃戦は、レーザー光線によって、
  命中損傷を判定して、それらのデータは、
  リアルタイムで全て訓練センターに伝達される。
命中弾を受けると「プーー」といブザーがなり、
その命中個所や、レーザーの強度によって、
戦死、重傷,軽傷などが判定される。
戦死と判定された兵士は、
その場で訓練場から離脱する。
このレーザーによる訓練を「TESC」という。

   この日の午前の戦闘では、戦車3両がたて続けに大破し、
   突入した歩兵1個小隊は、窪地で迫撃砲の射撃を受けて
   7名が戦死し,攻撃は頓挫した。

                                     北海道・第28普通科連隊